こんにちは大塚です。
今回は車高調とスポーツ走行についてお話させていただきます。
車高調導入の理由
車高調は車高を落とすだけのものではありません。バネの固さから減衰力の調整まで変える事によって(減衰力を変えれない物もあります)車の性格ががらりと変わりますし、キャンバーや、それに合わせてトー角の調整もすることによってもがらりと変わってしまいます。
基本的に車高調導入の理由は一つしかありません(ローダウンだけの人もいますがここではスポーツ走行に趣を置いています)
勿論車の限界を上げて早く走らせることが出来るからです。
車高調導入で早く走るためにどうすればいいか
車高調を変える事によって純正のサスペンションの時と同じように走っても曲がりません…
それは車はロールしないと曲がらないのですが車高調を入れる事によってサスペンションが固くなり、ストロークがゆっくりになることでロールが減ったり遅くなるので曲がりにくくいなります。
ではなぜ車高調でサスペンションが固くなると何故限界値が上がるのでしょうか?
それは純正のサスペンションの時よりもさらに負荷をかけてあげられるようになるからです。
つまりロールしにくくなっているサスペンションをロールするまで負荷をかけれるスピードでアクセルやブレーキを行う事でしっかりと曲がっていけます。
しかし車高調導入後に早く走れないとか曲がらないといった方が多いのはそのサスペンションの能力に合った走り方が出来ていないと言う事です。
勿論それだけが原因ではありません。
タイヤが原因だったりすることもあります。タイヤは車と地面と接地する唯一の場所です。ここがしっかりグリップしてくれるからこそサスペンションの性能も使えますが、グリップしないタイヤを使った場合、当然ロールする前にタイヤが破たんしてしまいます。
この場合も結果早く走ることは出来ません。
車高調の調整何が出来るか
車高調で変えられるのは車高は勿論、減衰力とバネの固さ(以下プレロード)それにキャンバーです。
車高も前後で車の性格が変わりますし、減衰力やプレロードのセッティングによってもかわります。
さらにキャンバーを変えた場合トーインやトーアウトで調整もしなくてはいけません。
S660の様な車は車高はやや前上がりで、リアの減衰力はフロントより低いセッティングの方が走りやすいとされています。
これはリアよりにエンジンが乗っているのでリアの減衰力を下げる事によって加速時に速やかにタイヤにジーがかかりトラクションを稼ぐことが出来、さらにフロントを若干リアより上げる事によってブレーキングで前のめりにならずに済むのでブレーキングが安定することによって弱アンダーでもアクセルを踏んで加速し、コーナー前でしっかりブレーキングできるからです。
ここで最初の話に戻りますが、車高調を導入したらロールするまでしっかりアクセルやブレーキをすると言いました。
ですのでS660の場合こういうセッティングが走りやすいと言われる要因です。
勿論好みによって変わりますが、まずはここから試してはいかがでしょうか?
まとめ
車高調は車の限界が上がりますが、その車高調に合った走りをしないとかえって遅くなります。
更にその性能を発揮するにはタイヤもちゃんと選びましょう。
S660の場合はミッドシップなのでややケツ下がりでリアの減衰力をフロントより下げた方が走りやすいとされています。
まずは車を水平に車高を調整してそれから好みに合わせて変えてはいかがでしょうか?
フロント下がりはオーバーステア、フロント上りはアンダーステア。
S660のリアの減衰力を下げるとトラクションがかかりやすくなりますが、下げすぎるとバネがはねたようになるので注意してください。
それではまた次回お楽しみに(=゚ω゚)ノ