荷重移動とはどういう事か
荷重移動は走行している車に対して常にドライバーが起こしているものでブレーキやアクセル、ハンドルを切ったと気に起こる現象です。
ブレーキを踏んだ時はフロントに荷重がかかり、フロントとリアの車重バランスが変わっていることを意味します。
左にハンドルを切った時は左にある車重が右に移るために右の車重比率が上がると言う事です。
つまり、止まっている状態で前後で10、10。左右で10,10なら、動きだした瞬間から常にこの値が変動していることになります。
スポーツ走行における荷重移動
スポーツ走行するうえで、荷重移動は常に意識しなければなりません。なぜなら車の性能を発揮させるには車とタイヤのポテンシャルをいかに引き出して早く走るかに尽きるからです。
普通の道路を走っている時は危険がないかに注意を払いますから荷重移動なんて一般的には考えませんが。
スポーツ走行する人は常に付きまといます。
荷重をかけすぎても性能以上のものは出ませんし、かけなければ性能を発揮することが出来ません。
タイヤの幅もかなり関係してきます。タイヤの幅はタイヤが地面に設置している場所ですよね?
例えばタイヤが細い場合地面との接地圧が少ないので(タイヤが地面にかける圧力)コーナリング中にタイヤの面圧は上がりやすく曲がりやすいのですが、接地面が少ないために限界値が低いのです。
逆に太いタイヤは接地圧が低い(面積が増えるために重さが分散する)ので荷重を多くかけてやらないと同じだけ面圧は上がりません。その分限界値が高いと言えます。
コーナリング中に荷重をかけすぎてしまうと滑ってしまうためにその手前で荷重をコントロールする必要があるのです。
スポーツ走行時の荷重移動で気を付けるポイント
例えばs660の場合で考えます。
まず、車が発進します。この時リア駆動で運転席のすぐ後ろにエンジンがあるs660はFR車よりもリアに車重が集中します。これによってトラクションがかかりやすくなり、スピードがどんどん上がっていきます。
次にコーナーが見えてきました。コーナー手前でアクセルを抜いてブレーキを踏む準備に入りますが、この一瞬の動作の間に車は加速をやめて減速に入る準備に入ろうとします。この時、準備に入る前の状態でブレーキを踏んでもブレーキの効きはあまりよくありません。なぜならまだ車はリアに車重が集中しているためにフロントの面圧は低い状態にあるからです。
車が減速を始める瞬間から徐々にフロントへ車重が移動していきます。この減速し始める瞬間からブレーキは効くようになります。
そしていよいよコーナー侵入時にフルブレーキングをしますが、この時にABS(アンチブレーキシステム)が作動してしまうようならそこがタイヤの限界を越えていると言う事です。限界がわかったら次は徐々にブレーキをリリース(放して)行きます。ABSが作動しなくなった所がグリップする一番いい状態と言う事です。
止まらないからとさらにブレーキを踏んでも絶対止まりません。
次にコーナーを曲がっていきますが、コーナー侵入時のブレーキングで一番グリップが聞いている時は絶対曲がることは出来ません。なぜならタイヤには縦グリップと横グリップと存在していて、縦グリップは減速のために使い、横グリップは曲がる時に使います。ですのでここからは横グリップに車重を移動していかないといけません。
コーナー侵入時に踏んだブレーキをリリースしつつハンドルを切っていくとだんだん縦グリップから横グリップへと車重が移動していきます。ですので侵入までにある程度縦グリップを落としていく必要があります。この縦グリップを弱める作業をしないでコーナーに侵入しても曲がりませんので注意してください。
順序よく説明すると次のようになります。
発進時車重割合
リア8割フロント2割(変動中)コーナー手前リア5対フロント5~→リア4フロント6
ブレーキング開始 フロント縦グリップ10…9…8…7…6…リア車重0…1…2…3…4
コーナー侵入ハンドルを切る 縦グリップ6…5…4…3横グリップ4…5…6…7
っというようなながれで曲がっていきます。
更に注意しなくてはいけないのがこの横グリップが強い時にアクセルを強く踏み込んではいけません。なぜなら縦グリップが弱くなっている時になりますので、ホイルスピンか災厄スピンします。
ですのでコーナーを曲がっていきながら出口に向かってハンドルを戻してやる作業と一緒のペースでアクセルを踏んでいく感覚が大切になります。
練習は発進時、アクセルを抜いた時、ブレーキング時、コーナー侵入時、コーナー出口での車重の動き(荷重移動)を意識して運転を心がけると上達も早くなると思います。
長くいなりましたが、最後までお付き合いありがとうございます。次回もお楽しみに(=゚ω゚)ノ
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